「愛」をいしずえとして

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「愛について」 殿岡辰雄

 

ひとを
愛したという記憶はいいものだ
いつもみどりのこずえのように
たかく やさしく
どこかでゆれている


ひとに
愛されたというおもいはいいものだ
いつも匂いやかな
そよかぜの眼のように
ひとしれず
こちらをむいて
またたいている


「愛」をいしずえとして
ひとよ
生きていると
いろんなことがあるものだ

 

 

素敵な詩(^^)♡

 

たとえば、

人生のパートナーと死別し、もう十数年も一人暮らしの患者さんがいる。

 

子も、そして孫たちもすでに新たな生活を築いていて、時々会いに来てくれるらしい。

 

その患者さんが、パートナーとの懐かしい思い出を聴かせてくれる。でもすごくみじかい。私はもっと聴きたいんだけど、話すほどでもない、何でもない、そんな毎日の思い出の方が大半らしい。患者さんはそう言っていつも心地よさそうな、満たされた表情をしている。

 

愛した記憶、愛された思い、それがこの患者さんを包み、癒し、支えているのだと感じる瞬間がある。

 

看護師をしていると、幸せなことに、こんな風に「愛について」教わることが多い。